2023年06月21日

夏至の花たち

今年は今のところ6月らしい晴天が続いている。
北国の花の季節は短い。夏至の頃が盛りで、7月にはラベンダーも枯れはじめる。
サバトでは、夏至はリーサ(Litha)だ、

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6月の満月はハニームーンと呼ばれる。
ハネムーンの元だが、ミツバチの巣から蜂蜜を集めるのに適した季節だからだとか。花盛りの6月は蜂たちも忙しい。

妖精を視るのに適した時間帯は、明け方や夕暮れの、薄暗くあいまいな時間だと言われている。
もうひとつは夏の真昼で、夏至の真昼は太陽が高くほとんど影ができない。
この時間もまた、妖精が出没するのだそうだ。
明るい太陽に目を眩まされている一瞬に、妖精は通り過ぎるのかもしれない。

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posted by Sachiko at 21:56 | Comment(2) | 季節・行事
2023年06月11日

ヨモギの話

和ハーブの代表格、ヨモギ。
去年、休眠期のヨモギの根が10本500円で売られているのを見つけて買ってみた。
とても細くて小さく、心もとない根に見えたので、とりあえず何本か芽を出せばいいと思い、雪が降る前にあちこちに埋めた。

春、小さな芽が3つほど出ているのを見つけた。無事に越冬したものもあるらしい、よかった、と思ったのだが....

野草の生命力を甘く見ていた。
その後、気がついたらあちこちでとんでもなく繁ってきている。狭い場所で地植えしてはいけなかったのだ。慌てて鉢やプランターに植え替えた。

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そのヨモギに関する興味深い本がある。
『月とヨモギ−女性性に寄り添う薬草−』(涼風書林)

ヨモギは他のキク科植物と違って虫媒花ではなく、イネ科のように風媒花だそうだ。これは知らなかったが、そもそもヨモギについてそれほど関心を持ったことはなかった。

「・・・風による受粉は、虫を誘う豪華な花被がなくてもいいのです。風媒花の受粉では、空気・光の要素が植物生命の中に深く入り込み、花ではなく葉の中に至ります」(本文より)

本来花になるはずの要素が葉の領域ではたらき、ヨモギの葉はすばらしい香りを持つ。

誰もが知っているありふれた野草や雑草が、実は多くの優れた効能を持っていることが近年注目されているようだ。
ヨモギは、化学合成の(得体の知れない)抗がん剤よりもはるかに安全で効果的だとも言われている。


ヨモギ属の学名はアルテミシア、月の女神アルテミスから来ている。
ヨモギの話は1回で終わりそうもなくなったので、続きはまた近いうちに。

家のヨモギは何度か葉先を摘んでヨモギ味噌を作った。
 
posted by Sachiko at 22:36 | Comment(2) | ハーブ