
幼い頃から天使や妖精、自然霊たちを視ることができたそうで、そのヴィジョンが作品に表現されている。
スラミスという聞き慣れない名前はユダヤ名だが、両親はプロテスタントだった。
この名のせいか幻想的な画風のせいか、ナチス時代には迫害を受け、かなりの作品が焼かれたという。
神秘的な無表情が特徴と言われるが、“語る無表情”とでも言いたい不思議さがある。
私は10年くらい前にどこかで一枚だけ見たのだが、その時は作者がわからなかった。
どこか、昔の日本の少女漫画を思わせるような気もする。
(↓これなど、大島弓子さんの昔の絵に似ているような...)

スラミス・ヴュルフィンクによって書かれた「天使存在と自然霊」という本があるので、これもまた少しずつ紹介していこうと思う。
それにしても、自然霊を知覚する人々が仲介する彼らの人間へのメッセージと警告は、どれもよく似ている。