この素晴らしい言葉は、ジョン・オドノヒュー(アイルランドの詩人・哲学者 2008年没)のHPで、他の人たちが彼へのオマージュとして書いた幾つかの文章の中にあるのを見つけた。
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「・・・彼は人間の天職としての美を唱えた。彼は極めてケルト的で、人間の内なる風景や、彼が「目に見えない世界」と呼ぶもの、そして私たちが知り、見ることのできるものと絶え間なく交錯するものに対して、生涯魅了されていた」
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人間の天職としての美.....
人生における使命というと、多くの人は何らかの職業を考えるかもしれないが、シュタイナーは「使命を考えるときには、職業的なものを考えないほどよい」と言っていた。
ドイツ語で職業は“Beruf”で、元々は「召し出し」を意味する。
地上の職業ではなく天の職、より高いところ--天からの召し出しとしての美。
美についてのエンデの次の言葉は、以前にも何度も書いていると思う。
「美は、他の世界から我々の世界の中に輝き入るいわば光であり、それによってあらゆる事物の意味を変容させます。
美の本質は秘密に満ちた、奇跡的なものです。この世界のありふれたものがその光のなかで別の現実を開示します。」
イデアとしての美とひとつになる、それはまさに「召し出し」だ。
美が見えるところにいるなら、故郷への扉は開いている。
それぞれのこの世の人生がどんな姿をしていようと、人は常に源に招かれている。
美という天職があることを知るとき、深い安堵感が静かに満ちるだろう。
2025年02月21日
人間の天職としての美
posted by Sachiko at 22:06
| Comment(2)
| 言の葉
初めて知りました
なんだかとても救われます
シュタイナーの言葉も
はげまされます
エンデの言葉も美しくて
何度も思い出したくなりました
少なくなっている気がしますが、それだけにいっそう
それを見つけた時は、ああ、これだった、と
本来の場所に引き戻されるような気分になります。
美についてのエンデの言葉は、これ自体
とても美しいですね。