北方から狩人がやってきた
馬で疾走する者たち
先頭にはいかつい灰色髭が
荒々しい狩人の群れを率いていた
ブロックスヴァリンで
裁きが下される
北方から狩人がやってきた
すべてのうちで最も邪悪な一行だ
先頭にはいかつい灰色髭が
漆黒の牡馬に乗っていた
ブロックスヴァリンで
裁きが下される
-------
オラフはこの世の罪の結果をすべて体験することになるが、そこは明らかにアストラル界である。
そして北の方から、地獄の帝王に率いられた悪霊たちがやって来る。
(『The twelve Holy Nights---Meditations on The Dream Song of Olaf Asteson』より)
-------
シュタイナーによれば、アストラル界ではすべてが鏡像のようになるという。自分が世界に対して為したことは、逆に自分に向ってくるものとして体験される。
シュタイナーのカルマ論は単純な因果応報ではなく、個々の場合に応じて複雑なバリエーションとなるようだ。
世界が自分を映す鏡だということは、厳かな責任というものを感じさせるのだけれど、責任という日本語が近年かなり変質して使われている気がするので、うまく伝わっているかどうか....
詩も後半になり、またトーンが変わってきている。
2025年01月02日
Dream Song-9
posted by Sachiko at 21:58
| Comment(0)
| クリスマス
2025年01月01日
Dream Song-8
子供たちが道を上ってきた
炭火の炎の上を歩いて
親を呪った彼らの魂に
神の憐れみがあるように
痛みの法廷で
裁きが下される
恥辱の館へ私は向かった
魔女たちが群がっている場所へ
私は彼らが深紅の血にまみれているのを見た
邪悪なものを身にまといながら
ブロックスヴァリンで
裁きが下される
地獄の底では灼熱が燃えさかる!
想像を絶する熱さをもって
彼らは大釜の上に屈みこみ
罪人の死体を投げこんだ
ブロックスヴァリンで
裁きが下される
新年早々何だかおどろおどろしい箇所に来てしまった。
以前読んだ解説では、オラフ・アステソンの夢の歌に出てくる煉獄の描写は、懲罰というよりも調整的な仕方でそこを通る、という話だった。
このような場所のことは、キリスト教でも仏教でも伝えられている。
死後の魂の旅についてシュタイナーもかなり詳しく語っているが、その恐ろしげな場所に似た性質が自分の魂の中になければ、ほとんど影響を受けることなく通過し、似た性質が多ければその場所に長くとどまることになる、ということだ。
最終的には炎で灼かれることで魂が浄化される。
コルドロン(cauldron)と呼ばれる大釜は、ウェールズの神話に出てくるのだけれど、そこでは魔力を持った大釜のことだった気がする。
広く北ヨーロッパ地域でこの名の大釜伝説が伝わっていたのか、夢の歌が古ノルウェー語からドイツ語に訳され、さらに英語になった時にこの名が採用されたのだろうか、とも思う。
炭火の炎の上を歩いて
親を呪った彼らの魂に
神の憐れみがあるように
痛みの法廷で
裁きが下される
恥辱の館へ私は向かった
魔女たちが群がっている場所へ
私は彼らが深紅の血にまみれているのを見た
邪悪なものを身にまといながら
ブロックスヴァリンで
裁きが下される
地獄の底では灼熱が燃えさかる!
想像を絶する熱さをもって
彼らは大釜の上に屈みこみ
罪人の死体を投げこんだ
ブロックスヴァリンで
裁きが下される
新年早々何だかおどろおどろしい箇所に来てしまった。
以前読んだ解説では、オラフ・アステソンの夢の歌に出てくる煉獄の描写は、懲罰というよりも調整的な仕方でそこを通る、という話だった。
このような場所のことは、キリスト教でも仏教でも伝えられている。
死後の魂の旅についてシュタイナーもかなり詳しく語っているが、その恐ろしげな場所に似た性質が自分の魂の中になければ、ほとんど影響を受けることなく通過し、似た性質が多ければその場所に長くとどまることになる、ということだ。
最終的には炎で灼かれることで魂が浄化される。
コルドロン(cauldron)と呼ばれる大釜は、ウェールズの神話に出てくるのだけれど、そこでは魔力を持った大釜のことだった気がする。
広く北ヨーロッパ地域でこの名の大釜伝説が伝わっていたのか、夢の歌が古ノルウェー語からドイツ語に訳され、さらに英語になった時にこの名が採用されたのだろうか、とも思う。
posted by Sachiko at 22:10
| Comment(0)
| クリスマス
2024年12月31日
Dream Song-7
そこで私は邪悪な男に出会った
最初に 小さな男の子が
彼の腕に抱かれているのを見た
彼は膝をついていた
痛みの法廷で
裁きが下される
私が彼に近づいてみると
彼のマントは鉛だった
この世界で彼の魂は
貪欲の苦い縄で縛られていた
痛みの法廷で
裁きが下される
大勢の男たちが私に近づいてきた
それぞれに燃える芝を持って
神よ 彼らの魂に憐れみを
彼らは森の中をさまよっていた
苦しみの中で
裁きが下される
今日はとりあえずこの詩だけです(^^ゞ
よいお年をお迎えください♪
最初に 小さな男の子が
彼の腕に抱かれているのを見た
彼は膝をついていた
痛みの法廷で
裁きが下される
私が彼に近づいてみると
彼のマントは鉛だった
この世界で彼の魂は
貪欲の苦い縄で縛られていた
痛みの法廷で
裁きが下される
大勢の男たちが私に近づいてきた
それぞれに燃える芝を持って
神よ 彼らの魂に憐れみを
彼らは森の中をさまよっていた
苦しみの中で
裁きが下される
今日はとりあえずこの詩だけです(^^ゞ
よいお年をお迎えください♪
posted by Sachiko at 17:41
| Comment(0)
| クリスマス
2024年12月30日
Dream Song-6
私はそこで この上ない輝きの
神の聖母を見た
「ブロックスヴァリンへの道
裁きの場への道を行くように」
ブロックスヴァリンで
裁きが下される
私は向こうの世界にいて
幾多の夜を過ごした、
どれほど恐ろしいことがあるかを
天の神はよく知っておられる
ブロックスヴァリンで
裁きが下される
楽園の光を垣間見た後、さらに旅が進み、ここでまた最後の2行が変化する。ブロックスヴァリンは、いわゆる煉獄---魂が地上生での状態に応じた浄化を受ける領域だ。
人間が死後でなければ体験できない領域を、オラフ・アステソンは眠りの中で通過した。
煉獄などと恐ろしげに聞こえる魂の浄化の領域は、起こったことの取り返しがつくように調整してくれる宇宙秩序がはたらく場ではないのかと思う。痛みが傷のありかを知らせてくれるように。
神の聖母を見た
「ブロックスヴァリンへの道
裁きの場への道を行くように」
ブロックスヴァリンで
裁きが下される
私は向こうの世界にいて
幾多の夜を過ごした、
どれほど恐ろしいことがあるかを
天の神はよく知っておられる
ブロックスヴァリンで
裁きが下される
楽園の光を垣間見た後、さらに旅が進み、ここでまた最後の2行が変化する。ブロックスヴァリンは、いわゆる煉獄---魂が地上生での状態に応じた浄化を受ける領域だ。
人間が死後でなければ体験できない領域を、オラフ・アステソンは眠りの中で通過した。
煉獄などと恐ろしげに聞こえる魂の浄化の領域は、起こったことの取り返しがつくように調整してくれる宇宙秩序がはたらく場ではないのかと思う。痛みが傷のありかを知らせてくれるように。
posted by Sachiko at 21:14
| Comment(0)
| クリスマス